好評をいただいてる「守口市名所旧跡案内」。
今回は、守口市八雲北町にある「真言宗 光明寺」を紹介します。
真言宗「光明寺(こうみょうじ)」
真言宗御室派仁和寺の末寺で、大同元年(806年)空海(弘法大師)開基と伝えられ、もとは八幡宮寺とも称し、八雲神社の宮寺でした。
本尊の十一面観音立像は、守口市に残る最古の仏像で、国の重要文化財に指定されています。
右手を下げ、左手を揚げて蓮華瓶を持つ、俗に言う長谷式の十一面観音立像で、材質は樟(くす)の一木造り、総高は112.7cmあります。
両手先や持物・宝冠・台座などは江戸時代の後補ですが、像の主体部はよく当初の面影を留め、藤原時代(10世紀)の彫像として守口市を代表する文化財です。
また、裏の墓地には、市内で最も古い康永三年(1344年)と刻まれた石塔婆があります。
【真言宗 光明寺】
住所:守口市八雲北町2丁目23−20
ひとこと
守口市には、もう一つ「光明寺」というお寺があるのですが、そちらは存覚上人の旧跡として知られています。