好評をいただいてる「守口市名所旧跡案内」。
今回は、守口市佐太中町にある「菅相寺」を紹介します。
菅相寺(かんしょうじ)
平安時代中期の創建と考えられていて、かつては境内も広大であったらしく、七坊あった内の東坊の後身といい、昔から佐太天神宮の宮寺で奥の院と言われていました。
また、御本尊は木造十一面観音立像で、行基あるいは菅原道真の作とも言われ、平安時代の作品ですが後世の修理で原形が損なわれているのは惜しまれます。
当初は真言宗の寺でしたが、正保元年(1644年)に永井尚政が萬安禅師を招いて曹洞宗に改宗し、現在は宇治興聖寺の末寺となっています。
本堂は慶安四年(1651年)に永井家によって再建されたもので、江戸時代には観音堂と呼ばれ、小規模ながら市内仏堂建築としては最古のものとして貴重なものになります。
また、境内に残る石製露盤(花崗岩製)も室町時代の遺品として極めて貴重なものです。
永井伊賀守尚庸(ながいいがのかみなおのぶ)の石碑
【菅相寺】
住所:守口市佐太中町7丁目16−4
ひとこと
すぐ近くに佐太天神宮と来迎寺がありますので、まとめて見てみるのがオススメです。