好評をいただいてる「守口市名所旧跡案内」。
今回は、守口市橋波西之町にある「唯稱寺(ゆいしょうじ)」を紹介します。
唯稱寺(ゆいしょうじ)
東本願寺大谷派で、本尊の阿弥陀如来立像は室町時代末期あるいは江戸時代初期の彫像とみられ、市内の真宗寺院では最も早く木仏の本尊を安置した寺の一つと言われています。
現本堂の建立については、寛政七年(1795年)寄進の喚鐘の事を記した木札があることなどから、この時期をあまり遡らない頃と推定されています。
当初は、藁葺の屋根で外観が民家と変わらない集会所的な建物でしたが、恵明の時代(19世紀中頃)に至り、上位の真宗寺院内陣正面の構えを取り入れ、真宗の本堂としての形に整えられましたが、道場の面影を今も留めている市内唯一の寺院であります。
このような道場形式による寺は、支配者階級あるいは有力者の創立となる寺と異なって、宗派を問わず惣百姓持ちで、会所を兼ねて建てられたものと思われます。
【唯稱寺】
住所:守口市橋波西之町3丁目6−16
ひとこと
京阪電車の守口市駅からすぐの所にあるのですが、かなり入り組んだ所になるので、見つけにくかったです。
すぐ近くに「天乃神社」もありますので、一緒に見てもらえばと思います。